ハイレバレッジトレードができる、ボーナスがあるなど、メリットの多い海外FX口座ですが、大きなデメリットの一つに「国内FX口座と比較すると税金が高い」という点が挙げられます。では、海外口座を作った場合、税金は払わなくて済む、払わなくてもバレずに済むのでしょうか?今回は、海外FX口座と税金の関係について解説します。
海外口座でも、税金を支払う義務はあるのか?
基本的に
日本に住んでいる方の場合
海外口座でも、日本に税金を納税する義務があります。
国税庁のウェブサイトでは
日本国内に住所を有する者、日本国内に現在まで引き続き1年以上居所を有する者(非永住者以外の居住者)は、国内および国外において生じたすべての所得が課税所得の範囲
とされています。
つまり、日本に住んでいる以上は
国内口座で得たFXの利益も
海外口座で得たFXの利益も
日本に納税しなければならない
というルールなのです。
「海外口座でも、税金を支払う義務はあるのか?」の質問の回答は
あります。
となります。
海外口座なら、納税しなくても税務署にバレずに済むのでは?
100%バレるかどうか?はわかりませんが
海外口座であっても、税務署にバレる可能性が高い
と考えます。
というのも、日本は、二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止を目的とした「租税条約」を世界中の国々と締結しています。
租税条約の目的には「国際的脱税・租税回避を防止する」というものがあり
1.自発的情報交換
自国の納税者に対する調査などの際に入手した情報で、外国税務当局にとって有益と思われる情報を自発的に提供する。
2.要請に基づく情報交換
個々の納税者に対する調査において、国内で入手できる情報だけでは十分ではない場合に、必要な情報の収集や提供を外国税務当局に依頼する。
3.自動的情報交換
法定調書から把握した非居住者等への支払等(利子、配当、不動産賃貸料など)に関する情報を、支払国の税務当局から受領国の税務当局へ一括して送付する。
という情報交換の規定があるのです。
海外FX業者が顧客の口座を管理するのは、海外の銀行であり、海外の銀行は情報をその国の金融監督庁に流しているのですから、日本の税務署が租税条約を締結した国に照会すれば「その人の財産がいくらあるのか?」簡単にわかってしまうのです。
日本で人気のある海外FX業者がある国も、当然のように日本と租税条約を締結しています。
- XMTrading → セーシェル → 日本と租税条約あり
- AXIORY → ベリーズ → 日本と租税条約あり
- TitanFX → バヌアツ → 日本と租税条約あり
また、日本人の場合、どこかで日本の銀行にお金を送金しないと、使い道がないケースも少なくありません。ずっと海外FX口座に大金があっても、身動きが取れないからです。
日本の銀行口座ではない、外国の銀行口座を持っていても、その外国が租税条約先であれば情報が筒抜けになってしまいます。
仮想通貨ならという可能性もありますが、仮想通貨で買い物ができるわけではないので、どのみち同じ事になってしまいます。
上記を踏まえると「海外口座なら、納税しなくても税務署にバレずに済むのでは?」の質問の回答は
ほぼバレてしまいます。
となります。
結論
結論から言えば
ということになります。
「海外FX口座であれば、税金を払う必要はないのでしょうか?」